(4)  底泳門 (そこおよぎもん)

  水中で少しでも効率よく泳ぐことが必要であり、無駄な動きはさけている。

  従って、当流では呼気潜水を基本としている。これは、いつどのような時にでも入水して潜ることができるようになる為である。

  また、浮力を少なくすることにもなるので効率が良い。

  潜るときはできるだけ静かに、速やかに動作する。左右に開いた手で水を一気に上に押し上げて足から沈下する。浮き上がるときも同様、静かに頭を水上に出し、すぐに周囲の状況を把握することが必要である。

  息苦しくなったら唾を飲み込むと少し延長できる。この点は「野島流游泳術」に記載の「底息」の教えとよく似ている。

1. 底泳正体(そこおよぎせいたい)

水中で手を頭上から外側に大きく掻き、その伸びの尽きる寸前に手を頭上に戻すと同時に足を使う。従って二段に伸びる。

2. 底泳一段(そこおよぎいちだん)

足を使うと同時に前方の手を体側に掻くもので、一段に伸びる。

3. 掻分泳(かきわけおよぎ)

差手游のように左右の手を交互に使い、前方を探りながら泳ぐ。

4. 上底(うわそこ)

底泳ぎの練習に用いるもので、左右に手を掻き分ける時に力強くスピードが出る。水上の平游ぎと底泳ぎ二段を交互に行うもの。

5. 盲泳(めくらおよぎ)

顔を水中に浸けたまま平游をする。

 

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